タイタス・クロウの事件簿

 クトゥルフ神話に立ち向かうオカルト探偵タイタス・クロウの短編集。
 最初の「誕生」が一番達者だったのは、やはり後から書いたものだからでしょうか。雰囲気がすごくよかったです。「妖蛆の王」は魔術師との攻防がスリリングで楽しい。終わった後、やっぱり書庫の本ちょっぱって帰ったのかな。「黒の召喚者」「続・黒の召喚者」はイブ=ツトゥルに言及した作品。CoCルールブックの外見描写はケイオシアムオリジナル?
 「名数秘法」に出てくる魔術はMMR系の人に対して脆弱性が大きすぎると思いました。シチュエーションは燃えるんだけどね。「我は汝を識る者なり!」

タイタス・クロウの事件簿 (創元推理文庫)

タイタス・クロウの事件簿 (創元推理文庫)