魔岩伝説

魔岩伝説 (祥伝社文庫)

魔岩伝説 (祥伝社文庫)

 『十兵衛両断』でわれわれの度肝を抜いた荒山徹、別の作品を読んでみたら、こっちも[これはひどい]タグを打ちたくなるほどの大暴投というか剛速球で死にそうになった。ひどい。ほんとうにひどい。いい意味で。まあなんか柳生が出てきてですね、朝鮮忍術には二系統あってですね。とか。もう説明する気も起きない。結構まっとうに伝奇してるんだけどね*1(巻末解説ネタバレ注意)。みんな読んでそしてたまげるといい、めちゃめちゃ面白いから。ああ、これから「朝鮮通信使」という語を見るたびに爆笑しそうで怖い。おれのなかの朝鮮のイメージがみるみる荒山徹色に塗り替えられていく……!!

*1:ごめん、口が滑った。どう考えてもまっとうじゃない。死ぬほどいかがわしい。