宇宙の果てのレストラン

 映画化をきっかけに日本でも復刊された銀河ヒッチハイク・ガイド。この2冊は新潮文庫版を持っているのですが、結局買ってしまいました。続刊の翻訳に期待しての支援でもあり。幸いなことに発売一週間で重版決定だそうで、本屋の店頭を見ても確かに売れているようです。
 新潮版が部屋のどこかに埋もれてしまって(絶版文庫型の知的生命が幸せに暮らす星に旅立ったのかもしれませんが)、久々に読んでみると、記憶していたよりもかなりオフビートな、映画版に増してゆるゆるだらだらまったりとしたお話でした。『ガイド』で地球の起源が明かされたのに続いて、『レストラン』では地球人類の起源が明かされるのですが、こっちのネタはすっかり忘れてて、懐かしかったです。もしこれがそのまま映画化されたら、保険の外交員や広告代理店の人間や電話消毒業者が憤死しそうだなあと思ってオカシス。
 続きの『宇宙クリケット大戦争』、"So Long, and Thanks For All The Fish"(「さよなら、魚をありがとう」)、"Mostly Harmless"(「ほとんど無害」)もちゃんと出して欲しいなあ。

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

宇宙の果てのレストラン (河出文庫)

宇宙の果てのレストラン (河出文庫)