幽霊殺人

 id:STRさんに貸してもらったストルガツキー兄弟の昔の小説(ハヤカワ銀背)。貴重品です。いわゆる「嵐の山荘」パターンのミステリですが、背表紙にSFマークがついてるので半分ネタバレしてるようなもんですね。「遭難したアルピニスト」という不吉な名前をつけられた雪山のホテルで起こる殺人事件に、休暇中の警察監督官グレブスキーが挑む……というか、ああもう何もかもおっぽり出してスキーだけしてたいなあとか思いながらしぶしぶ捜査する小説。事件の真相は、まあ大体予想通りでした。ジュブナイルっぽいと言えなくもないかも。このテーマだと、今ならもっと面白く書ける人がいそうですが、無国籍なのにソ連SFっぽさがにじみ出ている雰囲気は独特。あと犬かわいいよ犬。ついでにメイドが出てくるけどなんだかうすのろで逆に新鮮だったよ。(ひどい感想)