「無断コピー以外」を禁止するライセンス

 http://www.faireal.net/articles/6/02/#d50106

どこにアップしてもたった3年後の安心感も持てないのが現状だろう。自前のサーバだって地震津波ですぐ潰れる。
実体のコピーを行う方がミームの保存に有利であることが明らかでありながら、参照にとどまる理由は何か。権利が作品にではなく人間に従属していた古い制度が、制度的障害になっている。リンクによってポイントはできるが、作者に許可をとらないと実体をコピーできない、という古い信仰の下では、情報を評価し肯定することから、リンクが生じて、情報の生存が脅かされる。高く評価することが相手に迷惑なのだ。
このような実装は不自然で、直観的にも不合理だ。
だが、優れた情報は無視したほうがその情報のためになる、参照すると失われる、などという変なことが本当にあるのか。
この現象は多くのかたが一度や二度は経験しているはずだ。巨大なトラフィックの原因となる場所から直接リンクしたせいで、せっかくの情報が消滅してしまうことが実際によくある。

 価値ある情報を広めようとしたはずのリンクが、結果的にその情報源を潰してしまうという現象には以前から疑問を感じていたので興味深く読んだ。
 やや話はずれるが、最近目に付く例として、韓国に対して批判的な内容を含むコンテンツが消されるという現象がある。陰謀論めくが、これは実際に二度目撃した。一度目はid:walkeri:20041206#p2で触れた。二度目は、韓国の新聞記事を日本語訳したものを載せているサイトだったが、個人ニュースサイトからのリンクを何の気なしに辿ったところ、インデックス画面からどこに飛んでもNot Foundで、おかしいなと思ってインデックスをリロードしたら、そこも既に抹消されていた。つまりほんの数分の差で全消去されていたのだった。このときは腹が立った。読もうとした本を目の前で燃やされたようなものだ。俺が何を読んでいいのか、はたまた何を読んではいけないのか、有難くもあなた方が決めてくださるわけですか。ふざけんな。と思ったわけである。当該コンテンツがどういった内容であったかは判らない。それを知る機会そのものを奪われてしまったのだから。しかしこの件で、フリーチケットシアターとyahooのサーバにおいては、ある種のコンテンツはサイトごと消去される可能性が高い、という事実を知ることができたのは収穫だったといえるかもしれない。世の中って面白いですね。