アイ・ロボット

walkeri2004-09-21

 三原則の扱いはテキトーで、ストーリーも突っ込みどころが多かったけど、娯楽作品としては結構面白かったですよ。おお、と思ったシーンも多かったし。トンネル内のチェイスとか、解体ロボットとか、ロボットVSロボットの格闘とか、サニーの絵とか、コンテナいっぱいのアレとか、ラストのカットとか。少なくとも『ペイチェック』みたいに見てガッカリはしませんでした。一番よかったのは、人間、ロボット、インテリジェント・ビルの制御AIという三つの知性が一堂に会する実験室のシーン。なんてこたない場面なんだけど、あれこそSFじゃろー。惜しむらくは全然絡まないことなんだけどね(駄目じゃん)。
 未来の都市の描写は、えーと、なんだっけ、あれ……本気で忘れてるな、トム・クルーズ主演で嘔吐棒が出てくるスピルバーグのディック原作映画。ここまで書いてもタイトルを思い出せないあの映画*1と似た雰囲気を感じました。現実の都市生活の延長線上にある未来。最近のハリウッド映画の標準未来。ボンダイブルーの未来。鄯マックみたいな新世代のロボットに比べて、一世代前のロボットが、ずいぶんクラシックな、それこそ昔のSFの挿絵に出てきそうなデザインだったのが微笑ましくも楽しかった。
 実はアシモフのロボットもの全然読んでないから、この機会に手を出してみるのもいいかもだ。
 しかしなんでウィル・スミスなんだろう……。

*1:検索してようやく思い出した。完全に忘れてた。