オーデュボンの祈り

 『重力ピエロ』で知った伊坂幸太郎のデビュー作。文庫化されていたので読んでみました。知性を持つカカシが殺されるというシュールなミステリです。主人公が奇妙な島をうろついて、奇妙な人物と出会いながら謎を解いていくという形式は、MYSTとかあの辺のアドベンチャーゲームを彷彿とさせます。ゲームブックとしてリライトしてみたらどうだろう、と考えてみるのも面白いですね。実際かなりゲームブックっぽい雰囲気がある小説です。感覚的なものなので、そう思うのは僕だけかもしれませんが。あと僕はゲームブック好き好き太郎なので無理矢理ゲームブックに脳内置換する癖があるかもしれない。
 これが去年最後に読んだ本になります。軽くてさっさと読み終わってしまった割には印象の強い、変わった小説でした。