妖女サイベルの呼び声 ISBN:4150200017

walkeri2003-08-19

有名だけど実は初読み。ふと買ってみたはいいが積読になりそうな、と思ってたら、買った次の日に鈴木権左衛門のSF大衆(仮称)(2003/8/11)で「妖女サイベルのすごい呼び声」というネタを目にした。カレイドスター見たことないけど可笑しかったので、これも何かの縁かと思って読んでみた。したら予想を越えて面白かったのでびっくり。読む前は地味な話だと思っていたけど、そんなことはありません。古典としてではなく、今の目で見ても面白い。召喚術師が魔獣を使役する話ですよ。といっても魔法陣描いて呪文唱えて、という今風の召喚ではなく、「呼び声」を送ったり相手の真の名を知ったりと、由緒正しい魔術描写がきれい。そして獣たちの煮えっぷりときたら。〈大空の主〉隼のター、〈叡知の主〉大猪サイリン、黄金色の目を持つ獅子ギュールス、〈ティルリスの黒鳥〉、〈夜の貴婦人〉大猫モライア、そして金と緑に輝く竜のギルドと、ネームレベルのアウェイクンド・レジェンダリー・ダイアアニマルばかり。ハァハァしちゃいます。
これ映像で見たいなあ。テンポのいい話だし、印象的な画が多いから映画に向いてると思うんだけど。ギルドの背に乗って夜空を飛ぶシーンと、サイベルがターの心に乗るシーンが好きです。サイベル役はケイト・ブランシェットでお願いしたい。岡野玲子が描いてる漫画版も探してみよう。
ゲームで再現するならブレカナが早道なんだろうけど、サイベルの魔術は精神操作なので、D&D3EのMindbenderで目指すのもいいかも。あとはドルイド系でTamer of Beast? うわーなんかオラわくわくしてきたぞ。
そんなゲーム妄想はさておき、面白いので未読の人は読むとよいよ。オススメです。