LotR王の帰還、アカデミー賞11冠!

walkeri2004-03-02

 コルマコリンドール、ア ライタ タリエンナ!
 およそ映画の賞というものに無関心な魚蹴さんですが、これが喜ばずにいられましょうか。ニュージーランドの田舎の監督が、有名な俳優をほとんど使わず、低予算で、昔ながらのミニチュアをたくさん使って、映画化不可能と言われていた原作のスピリットを殺さずに、7年かけて完成させ、全世界で喝采を浴びたばかりか、ノミネートされた全部門でオスカーを勝ち取ったという、それだけで一つの物語ができるほどの快挙ですよ。なんちゅう誉れ、なんちゅう晴れがましさ。こりゃあアメリカの業界人がやっかむわけだ。だってこれ、いわゆる「ハリウッドの超大作映画」じゃ全然ないんだもの。ニュージーランドで作られた低予算の「外国映画」が最高の栄誉を得てしまったわけで、さぞ面白くなかったと思います。
 日本の報道は、ラストサムライたそがれ清兵衛が受賞を逃したせいで残念ムードだったみたいですが、ノミネートされていた当の渡辺謙曰く、後ろの席が指輪チームだったので、賑やかでとても楽しかったとか。

メモ

 「R2on」の04.03.02で紹介されてた本。題材もさることながら、ディティールが楽しいということで、なんだかおれや速水さん吉井さんが好きそうな気配。

きわめつけはケアレスミスのことを「ヨタロオ」と表記していること。
「…フィルターがさしたままである。『石田さん、大ヨタロオですね』と田辺君に笑われる。メンボクナイ」(5/28の日記)
ヨタロオですね」「メンボクナイ」!すごいね、原作『サザエさん』の世界だ。

 与太郎ハウスの住人としてこれは読まねばなるまい。

コソーリ

 おしとやかな夕星姫のイメージを崩したとして、LotRスキーの間であまり評判のよろしくないリヴ・タイラーですが、実は結構好きだったり。とかいうと顔をしかめられる方も多いかもしれません。確かにRotK戴冠式でゴンドールの旗印の後ろから出てきたときは顔が長いと思いましたし、TTTのラブシーンは退屈でしたが、そりゃあ髪型や演出のせいで、リヴ・タイラー一人に責任をおっかぶせるのは気の毒というもんです。SEEの特典とか見てると、評判悪いのを知ってショボーンとしつつも頑張ってて、好感度上がりますよ。原作も読んだみたいだし。イライジャ・ウッドはいまだに読んでないってのに(笑)。何より口が大きくて表情豊かで、見ていて楽しいですよ。

 面白い。
 やっぱりちょっとミスキャスト気味だったんでしょうね。アルウェンというには活発すぎた。一番面白かったのは、イライジャ・ウッドと雑誌のインタビューを受けた時に、退屈してブーブー言ってるのをイライジャにあやされてたという話。子供か!
 ほいでまあ、何が言いたいかというと、原作のアルウェンが好きな人も、そろそろリヴ・タイラーを許してあげてもいいんじゃないかしら、と。折角めでたいんだから、恩赦ってことで。いかがか。

 駅前の本屋で『天文台日記』を見つけて、新書の平台を物色してたら、同じく本屋に来ていた速水さんに声をかけられた。せっかくだから連れ立って近所のスーパーへ。主婦みたいだ。snitさんの日記(id:snit:20040227)で見たコーラ煮がやってみたくなったので、コーラと手羽先と生姜と蓮根買って帰宅。手羽先に塩と胡椒をまぶして、鍋にコーラどぼどぼ注いで火を点けて、沸いてきたらスライスした蓮根と生姜のかけらと一緒に入れて、試みに焼酎ちょっと注いで、これで1時間ほど煮ればいいのかな。というわけでいまは出来上がり待ち。
 最近は与太郎ハウス料理担当の王子(id:emiri)の帰りが遅いこともあって、自分で料理する機会が増えている。へたくそなりに色々試してみるのがなかなか楽しい。aorenjarさんがid:aorenjar:20040302で言うように、前向きな喜びがある。落ち込んだら料理をして、自分で作ったものを食って持ち直す、という人がいるのも理解できる。やることは消費に他ならないのにと考えると、なお面白い。出来そこないの残り物を食わされる王子はたまったものではないかもしれないが(笑)
 まったく関係ない話ですが、id:aorenjar:20040225で提唱されている、「大学院生のはてなダイアリークラブ」は面白そうなので賛同者は賛同してさしあげてください。おれが読みたいので。

 そんなことを言っている間に出来上がりました。甘いなあこりゃ。食えなくはない。特に肉は柔らかいし、甘い料理が大丈夫ならそれなりに食えると思う。きっかけになったsnitさんの日記のコメント欄にあるように、甘味の少ないジンジャーエールとかの方がいいかもしれない。それとも、もう少し煮る時間を少なくしても大丈夫なのかな。