インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

walkeri2008-06-19

 先々行上映で観てきたよ。19年経ってるのに驚くほどの安定感、ヴェリー・スペシャル・ワン・パターンとはこのことか。遺跡の中の骸骨とかスウォームとか野蛮人とか、おなじみの道具立てもばっちり。脚本はめちゃめちゃストレートで、特にひたすらクリフハンガーで繋ぎ続ける中盤から後半にかけてはライドもののアトラクションみたい。まあいいよね、楽しかったし。
 オープニングはなんだかもたもたしてるなあと思って見てたんだけど、ひと騒動終わった後、インディが自分のいる場所に気づいてからのシークエンスで一気に盛り上がった。場所が場所だから、何が起こるかは映画が始まってすぐ見当がつくんだけど、ほんとにそう来られると笑うしかなかった。あのアオリの構図素晴らしいよね……。ハリウッド映画で見た○○○シーンではベストに入る。
 特筆すべきはケイト・ブランシェット演じるソ連の士官イリーナ・スパルコ。黒髪おかっぱ、黒革の手袋もフェティッシュな、冷酷な剣の使い手……という、あからさまなドミナ属性で登場したにも関わらず、話が進んでいくにしたがってちらほら混入してくるドジっ子成分。インディにしてやられて微妙にうろたえてたり、逃げていくインディを泣きそうな顔で見送ったり。あれ、もしかしてこいつ、根はいい人なんじゃ……と思わざるを得ない。というかもしかして、ダイス目悪い?(ゲーム脳) クライマックスでもすごい熱心だったし、幼少の頃はソ連SFを読みふけっていたに違いないよイリーナ。それにしても、Sっぽく振舞おうとして失敗して涙目というのは、なんかこう、いいですね。(変態)