ボーン・アルティメイタム

walkeri2007-11-19

 長らく待ったジェイソン・ボーン・シリーズの3作目。監督は2作目と同じポール・グリーングラスです。続投のニュースを聞いたときは狂喜乱舞したものですが、今回も期待にたがわぬ小気味いい演出で痺れさせてくれます。追う者も追われる者もプロフェッショナルゆえの、賢く無駄のない攻防の連続にお漏らししそうになりながら、ああそうだよ、こういうのが見たいんだよ、ときゃっきゃしておりました。1作目2作目の重要な場面を思い出させるシーンを入れながら、ボーンの旅を「故郷」へと収束させていく手際も見事。ジェイソン・ボーンを経験した後では、この手のアクション映画を評価する目が一ステージ上がらざるを得ないでしょう。傑作です。
 マット・デイモンは素晴らしいですね。彼のことを猿顔とかジミー大西とか言って敬遠しているひどい人たちは悔い改めるべきだ。あの朴訥フェイスがいいんだよ! 人の顔に文句つけんじゃねえ! こうしてやる! ええ、顔が気に入らないのは結構ですよ。そこには目をつむっても、彼の洗練された立ち居振る舞いを見てください。もうほんとかっこいいです。たまらん。
 ボーンに限らず、役者がみんな地味な顔なんですよね。魅力的なんだけど、美形ではない。特にレギュラー女性陣が、存在感があるくせに地味なので、妙にリアリティのある色気を放っている気がします。
 そういえば、伊藤計劃さんが書いてたので事前にわかってはいたのですが、Extreme Waysの字幕に笑いが抑えられませんでした。もうずっと肩震わせてましたもん。「それが俺には心地いい そんな場所があってもいい」ぶふぅーッッ何者だお前は!!!1! あ、伊藤さんエクスマキナのお勤めご苦労様でございました。僕はグッド・シェパード見ようと思います!(笑顔)