何がなんでも「横一列」でないと気がすまないという、何か逼迫した衝動

 http://anotherorphan.com/2006/06/post_304.html
 自分の場合は逆で、狭い歩道を横並びで歩いてると、後ろから人や自転車が来てないかと気を遣ってしまうので、かえって落ち着きません。三人以上で歩いてるときは、たいてい一歩下がるか、集団の前に出てしまいます。
 ところがそういうことをしていると、横並び移動によって生み出されるコミュニケーションには参加できなくなるわけで、横並び文脈の上では、この気の遣いかたは適切な行動ではないということになります。狭い道だろうが、自転車が迫ってこようが、前方も後方も無視して横方向にのみ意識を振り向け、可能な限り横並び隊形を保つことこそ肝要なのであります。
 男性の場合、女性とデートするときに、「ここは歩道が狭いから一列縦隊になろう」と持ちかけてみるとたぶん怒られるのでわかると思います。他人の交通の邪魔を心配するより先に、まず隣にいる私と手をつなげよ、腕を絡めさせろよ、ということです。道が狭いんなら車道側を歩いて、いざというときは自分だけ車に撥ねられろよ、あるいは車が怖くてなるべく車道から離れて歩こうとしたために、一緒に歩いていた女性を電柱にこすりつけてしまったりしろよ。ということです。
 考えてみると、グレートプレーンズとかパンパとかの大平原にいけば、五千人くらいで横隊を組んでもあんまり文句は言われないんじゃないかと思います。要するに、道の狭さに比べて横並び移動が幅を取りすぎるのが問題なわけです。さらに掘り下げるなら、前方に向けて移動する人間の投影面積の大きさに問題は集約されます。そういうことなら、横並びするときは全員半身(はんみ)で移動しちゃえばいいじゃない。急ぐときには横っ飛びしちゃえばいいじゃない。YOU跳んじゃえばいいじゃない。
 (ピョーン)
 あっ
 車道っ
 
 (クラタさん*1っぽいオチ)