蜂の巣にキス
- 作者: ジョナサン・キャロル,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/04/22
- メディア: 文庫
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ただし今回はミステリなので、いつものはっちゃけたダークファンタジー展開を期待すると肩透かしかも。つい既読の作品を読み返したくなりました。この人の小説を読むとウィーンに行きたくなるんだけど、一歩足を踏み入れたが最後、死ぬよりもひどい運命が手に手を取ってやって来そうなのでおっかねえです。
それにしてもいつにもましてタイトルが素晴らしいよね! 『蜂の巣にキス』。Kissing the Beehive。カバーアートもレイアウトもとてもいい。額に入れて飾っておきたいくらい好き。
ヴェロニカがたいへんカワイスなんだけど、ものすごい勢いで色々踏み外しまくっているのが不憫でなりません。空回りっぷりが他人とは思えない。いや、さすがにあそこまで空回っちゃいないと思う……けど……。しかし、ああ、自分はまた「やっちゃった」のか、と気付く瞬間の恐ろしさよ! かわいそうだよう。