スーパーカミオカンデ見学写真(2日目)

 つづき。
 
 二日目は高山市観光。高山は江戸時代から続く古い街並みを保存していて、観光地として洗練されている。市街地を川が何本も流れているせいもあってか、夏日にもかかわらず、特に午前中はかなり過ごしやすかった。
 
 各町内に一つ、高山まつりの山車を収めた倉庫があって、これはその一つの前に飾られていた童子像。素性は書いてあったけど見逃してしまった。
  
 どこかの店の前を護っていたお洒落な狛犬
 
 飛騨の里。古い民家を色々移築したテーマパーク的施設。そんなに期待してなかったけど、行ってみたら非常に面白かった。高低のある敷地の中に、立派な合掌造りの家屋から、入り口にむしろが掛かっている粗末な炭焼き小屋まで、いろんな建物がぎっしり詰まっていて飽きさせない。小さい棚田や水車なども揃っていて、箱庭的な美しさがある。農村ファンタジーだ。
 
 合掌造りの家。中は驚くほど広い。これを建てるのにどれだけの労力が必要だったかと思うと呆然としてしまう。
 
 二又になった木の枝を樋にして水を流している。股の部分に石を置いて流量調節。エレガント。
 
 せっかく高山まで来たのだから、巨大建築愛好会としては、あの異物感の塊を観ておかなくてはなるまい。というわけで崇教真光の総本山。調和を絵に描いたような飛騨の里とはまったく違う、キンキラキンの俗悪さがキッチュ。下から見ると、山の梢の上からぬっと顔を出す屋根の甍が怪獣っぽくてちょっと萌える。
 
 本殿。近くで見たら、ダビデの星ハーケンクロイツが同居してたので一同唖然。もう少し、こう、手心というか……。
 本殿内も見学させてもらえるのは太っ腹といえよう(ただし写真撮影は不許可)。巫女さんが礼拝の説明を申し出てくれたが、あっさりとパス。そうだ、われわれは建築にしか興味がないのだ。とはいえ一階だけではあまり行けるところもなく、ちょっと観て出ようとしたところ、受付のお姉さんがこの建物を解説したブックレットをくれた。おお! これこそわれわれが欲しかったものだ! と、割と本気で喜ぶ。外へ出て、高山駅へのバスを待つ間に読んでいたら、16弁の菊の御紋のルーツは真光にあると力強く主張していて、一同またもやのけぞる羽目になる。
 
 このあとはご飯食べてお土産買ってバスに乗って東京へ(途中で渡った木曽川すげかった)。渋滞に巻き込まれたりしたけど、11時過ぎに新宿に着いて、なんとか終電前に家にたどり着いた。なんとも濃い、充実した2日間だった。楽しかったー。
 コーディネートしてくれた在華坊さんには本当に感謝。ありがとうございました。