メタルフィギュアの塗料について

walkeri2005-06-22

 この日記でときどき紹介していた甲斐あって、メタルに興味を持ってくれる人が結構いるので嬉しいです。COCOさんなんかいきなりRackham買っちゃってるし! これは責任取らずばなりますまい。というわけで、塗料は何がいいのかというお話。
 アクリル系塗料の「シタデルカラー」が定番、かつ非常に優秀なんですが(→参照:WHイントロダクション)、メタルを扱ってるホビーショップが近所にないと入手が難しいかもしれません。通販もできますけどね。今のところ僕もこれしか使ってません。
 Rackhamの作例に使われてるのはおそらくヴァレホ(Vallejo)のModel Color(→参照:水性アクリル塗料研究室)です。ラッカム塗りには必須なのかも。スペインの塗料ですが日本でも入手可能らしいので、今度試してみようかと思っています。
 一般の画材店で入手可能なアクリルガッシュで塗る人も少なくありません。「金属人形指南」が詳しいです。漫画家の冨樫さんもガッシュとカラーインクによる塗装を解説していて大変勉強になります(→参照:冨樫さんのメタルフィギュアページ)。特に、ラッカム塗りを「不透明水彩の画法に近い」と分析していらっしゃるのが蒙を啓かれる思いでした。
 塗装前の下地についてはFULL METAL PLANETのHowToをご覧ください。金属地はそのままだと塗料が乗らないので、下処理をするわけですが、このときに役立つのが「塗装下地講座」に写真が載ってるシタデルのアンダーコートスプレー。これさえあれば、サーフェイサーもメタルプライマーも要りません。黒と白があって、塗った色に渋みを出したいなら黒、鮮やかな発色を望むなら白がいいでしょう。モンスターは黒、人物は白と使い分ける人もいます。この辺はお好みで。持っていない場合、黒か白か灰色を直接筆で塗ってやればいいのですが、アンダーコートスプレーの便利さと安心感は一度味わうと離れられません。通販してでも手に入れる価値があります。
 塗り終わったら、塗膜を保護するためにトップコートを吹きます。これがないと、手にとって遊んでいるうちに塗ったところが剥げて悲しい思いをすることになります。僕は水性トップコートのつや消し(→参照:もみあげ牧場模型講座>トップコート)を使っています。なんだか派手派手しい、安っぽい色になっちゃったなあと思うときも、トップコートで塗膜の光沢が消えると、見違えるほど落ち着いた仕上がりになるのでびっくりします。くれぐれも間違ってアンダーコートを吹いたりしないように気をつけてください。長い時間をかけてちまちま塗って、できたーとか喜んでスプレー吹いたら真っ黒け(または真っ白け)ですよ。そういう事故をやらかした人をたまたま一人知っていますが(笑)、そのときの本人の気持ちを考えると泣けてきます。