ボーイズラブ クトゥルフ

 id:Ayukata:20041001さんとこ経由で知った検索語句。いいのかい、おれは神話生物でもかまわず食っちまう男なんだぜ?というやつでしょうか。いやそれは元ネタがボーイズラブと微妙に違うし、多分その人の名前、内原富手男だし。最近ラヴクラフト全集の6巻読んでるんだけど、子供時代のランドルフ・カーターがブラウス着てるのね。『銀の鍵』と『銀の鍵の門を越えて』の2回出てきた描写だから間違いない。当時はブラウスが子供服としても着られていたのかもしれないけど、ラヴクラフトって子供時代、母親に女装させられてたじゃないですか*1。カーターが作者の分身だということを考え合わせると、この世のものならぬ浮き彫りに飾られた銀の鍵を握り締めて、緑したたるニューイングランドの丘陵地帯をてくてく歩いていく幼いランドルフ・カーター(女装)という、なんかえらく心温まる情景が目に浮かぶんですが。それでウムル・アト=タウィルと会ったりするんだよ。なんだそれ。日本人の描いた漫画かお前は。
 それはそうと、ウムル・アト=タウィルのところにいる、六角形に見えなくもない台座の上で伸びたり縮んだりする、細長い冠を戴いた人影のようなものたちがかわいい。はっきりしない奴らだ。いまは『未知なるカダスを夢に求めて』の途中です。ほんと猫好きだねこの人は。Amazonで届いた"H. P. Lovecraft's Dreamlands"にはこの中篇が全部途中まで*2収録されていたので、そのうち読み比べてみるのも面白いかもだ。

*1:参考:http://www.lovecraft.ru/author/photo/people.html

*2:訂正。見直してみたら、カダスに到着したところまででした