誤表示「格安ＰＣ」１億台超す注文 Ｍａｃが２７８７円

　http://www.asahi.com/national/update/0423/001.html
　やってることは正当だし、法律にも違反してないし、過失はすべて販売側にあるし、注文した人に責められることは何もないですが、それがどうしたってんだ。我利我利亡者じゃないか、恥ずかしい。人の弱みに付け込んで、しかも数を頼みにして。イラク邦人人質へのバッシングと同じ、「正論」による暴力を感じてヤーな感じ。
　正論による暴力、ということについて。これまで正論を振りかざして人を叩くのはマスコミと活動家の領分だった。これら二つの勢力は、ネットによってやや勢いを殺されているが、反面、この種の暴力が振るわれる場が、徐々にネットの中へとシフトしている気がする。言い換えれば、ネットがそれ自体ひとつの権力になりつつある。それも、マスコミからイエロー・ジャーナリズムを、活動家からは「善意」を受け継ぐという、非常にまずい形で。
　「読冊日記」の4/21で書かれている情報発信者としてのメディア・リテラシーの話はこの問題と密接に関係する。ネットで何らかの発言をする人は、嫌っていたはずのマスコミや活動家と同じ立ち位置に自らが立ちうるという事実を、真剣に問題視したほうがいいと思う。これに対処するにあたって、「『正論による暴力』へのカウンター・インフォメーション」という切り口は、ある程度有効に働くのではないかと考える。ただし、「当たり前のことを当たり前に言う」人は常に必要であり、一方的に正論を封殺して事が足りるという話でもないことは強く言っておきたい。