ラストサムライ

　やあ面白かった。お話は未開の土地に白人が入って現地人と交流、現地人の味方となって共に戦うという、「白人の責務」の裏バージョン（これを指す言葉ってなかったっけ）ですが、日本の描写が誠実で楽しめました。最初の適当な予告編見たときには、ここまでちゃんとしてるとは思わなかったので意外です。取り立ててあげつらうほどの瑕もなく、日本を舞台にしたハリウッド映画の中としては、居心地の悪さを覚えずに観ることのできる稀有な作品ではないでしょうか。
　しかし渡辺謙かっこいいなー。脇役にもいい顔が揃ってます。明治天皇はそれっぽいし、子役は上手いし、散々言われてるけどボブがすばらしい。白人のスターと競演してて、日本人が滑稽に見えない、見劣りしないってのは画期的なんじゃないだろうか。そのトム・クルーズも頑張ってて好感度高いです。ちゃんと腰落としてチャンバラしてて感心しました。あと、妙に壮大な日本だなあ、中つ国みたいだと思ったらロケ地がニュージーランドでした（笑）。そう思って見ると、トム・クルーズが小雪に着付けしてもらうシーンではセオデン王とギャムリングの「余は何者であろう」を連想するし、トム・クルーズ演じるオールグレン大尉の名はアラゴルンを思い起こさせる。劇中で「あるぐれんさん」って呼ばれてるし。同人誌のネタにする人がいそうです。
　総じて予想よりだいぶ気に入ったのでちょっとびっくり。もう一回くらい行ってもいいかも。

　先週はツタヤの会員証を作ってDVDも何本か観ました。以下感想。