ロシアが新軍事ドクトリン 核の先制予防攻撃を明記

 近代化ドクトリンは今後10年間の軍事戦略の指針となるもの。00年の軍事ドクトリンで核を「侵略の抑止手段」とし、通常戦力による脅威に対しても核兵器で対抗するとしたのに対し、今回は「戦略核の戦闘での限定的な使用を容認する」と明示した。相対的に弱体化した通常戦力に代わる手段としても、核使用の選択肢を打ち出した。

 近代化ドクトリンの中では、特に「中央アジアアフガニスタン潜在的な危険地帯」と明示し、先制攻撃の対象となりうることを示唆。イワノフ国防相は、ドクトリンを発表した全軍司令官会議で、「技術の進歩によって核は抑止兵器から現実に使用される兵器へと変貌(へんぼう)しつつある。ロシア軍も戦場での使用原則を見直す」と言明した。

ムゥフーン。明らかに中央アジアからのイスラーム勢力と中国へのメッセージなんだろうけど、これさ、00年のドクトリンがまったく抑止力として働いてなかったってことよね。言説がインフレ起こしてる。それだけ危機感を募らせてるというか、もう余裕がないのか。核でテロ組織壊滅できるわけないなんてロシアも重々承知の上だろうし*1北朝鮮崩壊に伴う極東のパワーバランスの変動に備えて、中央アジアから東に軍事力を回したがってる?

*1:でもあの国なら一発くらい撃つかもしれない……と思わせるのが策なんだろうけど。