サタスペ新版出たよ


 宣伝ですよー。僕も製作に参加しているアジアンパンクRPGサタスペ』が出版されました!
 二次大戦で日本が分割統治されるという架空の歴史を辿った世界で、犯罪都市大阪を舞台にドンパチやる、いわゆるクライムアクションに属する作品です。最近だと『ブラック・ラグーン』や『東京デッドクルージング』なんかをイメージしてもらえばいいでしょう。ただし展開はサイコロの目に左右され、高確率でスラップスティックなことになるので、あんなにシリアスではありませんが。どっちかというと『グランド・セフト・オート』シリーズや『ディアスポリス』あたりの雰囲気が近いかも。
 このゲームのプレイヤーキャラクターは「亜侠」と呼ばれます。亜侠は「あきょう」、カタカナで言うとアジアンパンクス。亜はアジアの亜であり、亜流の亜でもあります。「侠」になりきれない亜流の侠、パンピーと職業犯罪者の二極の間をフラフラ行ったり来たりするボンクラども。いつかは大金を掴んで、何の心配も要らない人生を送りたい。そんな野望は人並み以上にあるけど、手元にあるのは銃だけ。ファンタジーRPGの「冒険者」よりもっと等身大な奴らかもしれません。銀行強盗して成功したけどmixiに書いちゃって逮捕、みたいな。
 今回の版では、世界観パートの文章を主に担当したほか、柱のコラムやカラーページのキャプション、ゲーム内の新聞記事や広告などもちょこちょこと手がけております。それになぜかモンスターイラストも3点。世界観では、沙京に戦火のアフガンやイラクから逃げてきたムスリム勢力を進出させたり、十三に全高100メートルの大仏をおっ立てたり、釜ヶ崎改め軍艦島チェルノブイリと同型の原発を置いてみたりと、よくないことをいろいろしでかしましたが、まあ基本的にあまり変わりありません。いつもの大阪です。前の版は99年の時点だったので(うわあ、年をとるわけだよ)、現実の歴史に並行して多少アップトゥデートされてますが、そんなに「現在」にこだわることもなく、「ゆるい近過去もの」ぐらいの設定で遊んでもらっても大丈夫だと思います。なんせ大阪湾をまだ「不審船」がうろついてるしな! ハハハ!(ちなみに、不審船にはちゃんとモンスターデータがあるので交戦できます)
 これまで同人で版を重ねてきたこのゲームですが、今回はISBNコードがついた商業出版。Amazonでも買えます(というかジュンク堂でもとらのあなでも売っててびっくりした)。たいへん楽しい本になってますので、どうぞよろしくお願いします。
 追記:なんかすごい詳細なレビュー記事が! こちらをご覧になればどんな感じの本か一目瞭然かと。そうそう、PG15なんですよねこの本。超忘れてた。

アジアンパンクRPG サタスペ (Role & Roll RPG)

アジアンパンクRPG サタスペ (Role & Roll RPG)