ドラえもん (3)

ドラえもん (3) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん (3) (てんとう虫コミックス)

 上のボーイズラブまんがと一緒に買ってきたのがよりにもよってドラえもん3巻だ。オシシ仮面の話を読み返したくなったからなんだけど、改めて読むとこの巻も名作ぞろい。ミニチュアの街を作ってガリバートンネルで遊びに行く「ゆめの町、ノビタランド」なんて大好きだったなあ。藤子F先生の箱庭嗜好は子供心にぎゅんぎゅん来るね。のび太じゃなくてドラえもんがひどい目にあう「スケジュールどけい」とか(トイレに突っ立ってるコマが最高)、「ミチビキエンゼル」での二人の友情とか、「きせかえカメラ」のオチとかもう素晴らしい。初期の単行本なので絵柄が安定してないけど、その分プリミティブなパワーがあります。端的に言うとやばい描写が多いですよ。ぶっ倒れたフニャコ先生の顔色がもうほんと洒落になってないとか、「そっくりクレヨン」のスネ夫のデッサン崩れっぷりとか、「ソウナルじょう」を飲んだのび太の本気の溺れっぷりとか、そういうやばさ。未来ののび太の風体がかなり微妙な「ぼくを、ぼくの先生に」や、考えようによっちゃかなりアレな「白ゆりのような女の子」なんかも見逃せません。やっぱ面白いなあドラえもん