ボーン・スプレマシー

walkeri2005-02-23

 伊藤計劃さんが祭状態になっている(id:Projectitoh:200502)のを見てここ数日そわそわしてたんだけど、昨日ようやく観に行けました。面白かったー! 前作も手堅くまとまったスパイアクション映画の佳作でしたが、今回はそれ以上。ありがちなケレンを削ぎ落としながらも全編見せ場にあふれた傑作でした。暗殺者VS暗殺者、スパイVSスパイの丁々発止。追う側も追われる側もプロ同士の無駄のないやりとり。アクションシーンでは、モスクワ市街でのダメージコントロールしながらのカーチェイスに痺れました。細かいところだと中盤のトラップのトースターの使い方に感心。地味な顔立ちのマット・デイモンですが、怒りを胸に秘めつつ、背筋を伸ばして大股で歩くジェイソン・ボーンの姿はとても様になっています。見ていて非常に気持ちいい映画でした。また観に行こうかな……。とりあえずサントラは買ってきました。
 ここからは映画の内容に関係ない上、極めて個人的な話。実は一昨日あたりから性的な鬱憤が溜まっていてかなりテンションが低かったのですが、映画館を出たときには晴れ晴れした気分でびっくりしました。自分ではっきり判るほどモードが変わってたもんな。以前「魚蹴さんは、性的な鬱憤とか、どうやって晴らしてるの?」と聞かれたことがありましたが、なるほど、おれはこうやって精神のバランスを保っているのだなあと感慨深くなりました。発狂もせず、自殺もせず、これで今日からまた生きていけます。ありがとうグリーングラス監督。