お題2『お隣に越してきた創価学会一家と仲良く付き合う方法』を見て思い出したこと

 そういえば実家は前と後を学会一家に挟まれていた。小さいころは、夏の夜に窓を開けているとお題目が聞こえてきて、それをBGMに眠りに落ちる日々だった。創価学会の知識など何もなかったので、単なるお経としか思っていなかったのだった。前の家は食料品店で、小銭を握りしめてアイスを買いに行くと、ぽっちゃりしたおばちゃんがいつも親切に対応してくれた。子供の身としては何ら脅威を感じることはなかったが、両親や祖父母がどう思っていたものかはわからない。むしろ恐ろしかったのは右隣の家の主人で、夜中に半裸で飛び出しては、罵声を上げながら自分の車(オレンジ色のフォルクスワーゲン)をバットでボコボコに殴りつけるのだった。隣家の玄関先にはアルマジロの剥製が出しっぱなしになっていたこともあり、触りに行かなかったのが悔やまれる。