東京メトロ沿線ウォーキングオフ@はてなVol.3

 ルイさん(id:Louis)幹事のウォーキングオフに参加してきました。麻布十番から汐留を経て、ぐるっと回って六本木、というコース。風は冷たいながらも空気は澄んでいて、東京タワーが青空によく映える気持ちのいい天気でした*1。写真を撮る人間にとっては大変ありがたいコンディションで、渡瀬さん(id:yasai)とフエタロさん(id:Fuetaro)さんは列の前に走って行っては撮影というマニューバを繰り返していました。他にも写真を撮ってアップしてる人が何人もいるので、オフレポを一通り拝見すると、自分が撮ったような写真はたいてい先を越されています。そりゃあそうだ。巨大建築愛好会が何人も揃ってるんだから、だいたい萌えポイントは似てくるわけで。この写真なんかいい例ですね。



 電通ビルは壁面がものすごく綺麗。離れたところから見ると、各階の上下の縁部分がエアブラシで白を噴いたようになっていて、目の焦点が合ってないのかと錯覚させる奇妙な効果を生んでいます。一種の迷彩でしょうか。やはり彼らも何かしら思うところがあって、外部からの攻撃を警戒しているのかもしれません。


 ここ(カレッタ汐留)の上の階は東京湾岸周辺を一望できる絶好のポイント。特に築地市場の構造を上から見られたのが興味深かったです。川を船がひっきりなしに通っていくのも面白く、水上交通の活発さを実感。


 六本木ヒルズの展望台は初めて登りました。こちらもさすがに素晴らしい眺望、ではあったのですが、たどり着いた頃にはさすがに疲れていて、ベンチに座り込んでコーヒーを啜りつつぼんやり。しばらく休んで、回復した人からそこらへんをぶらつき始めるという感じになりました。ちょうど夕暮れで、雲間からいい感じのジェイコブス・ラダー。ああ、こういうところに戦艦とか降りてくるといいなあ、などとダダ漏れてたら、STRさん(id:STR)曰く『地獄とは神の不在なり』の天使とかどうだろう、と。そ、それだー。あの話、天使に遭遇した人の、目の潰され方がカッコイイんですよね、などと性質の悪い会話に花を咲かしてました。


 その後、STRさん、honobonさん(id:honobon)、HALさん(id:HAL)と僕の四人で、同じフロアの森美術館へ、まったく予備知識のなかった小沢剛展というのを見ることに。最初の方はうわー小賢しいと思いつつ見ていたけど、面白い要素も結構ありました。タイトルとか能書きとか取っ払った方が素直に見られたと思います。なぜかウォーハンマー40000のスペースマリーンのフィギュアが牛乳箱に入っている展示があって可笑しかったです。これは! と思ったのは布団でできた滑り台で、あれはよかった、非常によかった。ちゃんと滑ってきましたよ。『ビブリオテーク・リヴ』の「スポンジ圏」(地質・生態系のすべてが寝具でできた世界)を連想しました。閉暗所愛好者としてもハァハァする展示で、もうパジャマに着替えて寝たかったわ。あとは掛け布団と枕が豊富にあって、明かりが橙色の豆球で、人がいなかったらもっとよかった。
 展望台を降りたところで僕は野暮用で離脱。およそ一時間後に復帰して、広尾の飲み屋で三次会に合流して駄弁ってました。以前からお世話になっていてお会いするのは初めての板倉さん(id:ita)とはここでようやく腰を落ち着けてお話できました。テーブルの向こう端からはなにやらプレデター話が聞こえてきたな。
 帰りの電車は板倉さんと一緒でしたが、大江戸線は走行音がうるさくて、会話するにも一苦労。もっぱらSFとファンタジーの話をしてましたが、そうか、『影のジャック』ってそういう話だったのか。『万物理論』を読み終わったらまたお話したいです。
 いやはや面白かった。ハードな一日でしたが、ウォーキングだから疲れるのも娯楽のうちで、疲労を含めてたいへん楽しかったです。オフレポの一覧はルイさんのid:Louis:00001113へ。参加者の皆さん、幹事のルイさん、お疲れ様でした。また遊んでください。

*1:これ書いてからフエタロさんとこ読み直したら表現かぶっててザ・ショック。だって本当に東京タワーがきれいだったんだよ