ゴッド・ディーバ

walkeri2004-05-03

 夕方にちょいと出かけてid:phizwhizというか鴻さんというかKillmark Gamesの齋藤高吉っつぁんと一緒にさらっと観てきました。ムハーおもしれー。バンド・デシネ(フランスまんが)のすごい人エンキ・ビラルが自分で監督した映画の三作目です。『バンカー・パレス・ホテル』大好きっ子としてはかなり楽しかったですよ。お話はいかにもフランス映画っぽいゆるさがあるし、実写の俳優と見比べるとCGキャラクターはいかにもテクスチャー貼った3Dでございという外見(というか、別にCGキャラを実写に見せかけようとはしていない)。世界設定も過去のサイバーパンクでさんざん見たような古めかしさです。しかしそれでもなお、この映画の質感は素晴らしい! 冷色を基調とした未来のニューヨークの都市景観は巨大建築愛好会的に興奮しまくりです。それとこの映画、獣の頭を持つ古代エジプトの神々が登場するんですが、中でもメインキャラクターであるホルス神のかっこよさと傲慢さとお茶目さは特筆すべきです。あとこの人終始すっぽんぽんで、時々ものすごい珍妙な絵面になるのでめちゃめちゃ可笑しい。まあ変な映画ですよ。僕は気に入りました。映画の評価基準も色々ありますが、「画の面白さ」に惹かれる人は楽しめるんじゃないかしら。大画面のほうがいいので、早めに映画館で観ておくことをお薦めします。