妄想代理人

 ひょんなことから試写会に行くことに。今敏監督の最新作です。WOWOWで今日の深夜から始まるそうで、今回上映されたのは1話と2話。サイコサスペンスと銘打たれていますが、監督によると「電波アニメ」ということで、かなり性質の悪い作品と見ました。オープニングが気持ち悪くてねえ。一見平和なエンディングのクレジットも、最後にすごい違和感のある絵で締めるのでイヤな感じです(誉め言葉)。居心地の悪さと映像的な快感のバランスが絶妙で、素直にうまいなあと思わされました。
 速水さんは1話の鷺月子(さぎ・つきこ)を「大阪*1を思わせる」と評していましたが、確かにその系統の不思議ちゃんです。言うなれば悪化した大阪。第2話の主人公はクソガキで、戯画的にデフォルメされたキャラなんですが、この話では絵の方もキジルシ度合いが進んで、面白い効果を上げています。
 上映後には監督と音楽を担当した平沢進トークショウがあってびっくり。生平沢見たの初めてです。無表情で話しにくそうで、司会の人ががんばってました。
 これからどんどん電波の毒が強まってくるとかで、ストーリーにも期待できそうです。WOWOW観られる人はぜひどうぞ。観られない人はDVDで。できれば初回特典の、全巻入る箱がついてくるやつを買うといいと思います。と監督と平沢進が言ってました。以上、レポート終了。