アンダーワールド

walkeri2003-11-29

 よけろ! 厨房だ!
 というわけで観てきましたよ。ええ。監督が何を読んで育ったか実にわかりやすい映画ですね。何を読んだかというと当然WoDなんですが。これはVampire:the Mascaradeに触れて、エルダーカッコイーイ、アボミネーション超イカスーとかのぼせた厨房がそのまんま撮っちゃった作品です。だってエルダーとアボミネーションが一番活躍するんだもの。あ、abominationという単語はバッチリ台詞として出てきます。バカかと思います。一方でワーウルフに対する愛情は全然ありませんな。なんだいあの適当なデザイン。クリノス形態にゴキゴキ変形するのは褒めてもいいけど、おれはもっとRon Spencerの絵みたいな、毛がぼうぼう生えたやつが見たいんだよ。これに関してはドッグソルジャーのほうがまだよかったな。どうやら海の向こうでも、Werewolf:the Apocalypseは厨房に人気がないようですな(そうか?)
 まあなんだ、撮りたいもん撮れてよかったねという感じです。特に、こんなにエルダーがかっこいい吸血鬼映画はあまり見ません。アボミネーションがグラブロ形態止まりなのは予算が尽きたかな。そして最近は曇ったガラスに人の名前を書いて消すのが流行ってんのか。
 全体としてビジュアルとか演出とかはいいんですが、映画としてヘタクソなのが辛いですね。素材は揃ってるから、もっとテンポよく編集すれば充分面白かったはず。勿体無い。過剰な期待をせずにレイトショーとかで観とけばよろしいかと思います。とか言ってる間にも監督は続き撮る気満々で、三部作にしたいとか言ってるし。あれか、昨今三部作ってのはバカの証しなのか。憶えとけ、ピーター・ジャクソンは最初もっと謙虚だったぞ!
 あとなんかあったかな。ああそうだ、ケイト・ベッキンセールはとても600年生きてるようには見えない大根ですが、黒のキャットスーツはエロくてよかったです。以上!