日常

 本棚を組み立てたついでに、ほったらかしになっていた変な金属の棚と炬燵も組み立てて与太郎ハウスが広くなった。しかし本の詰まったダンボールはまだ残っている。あと二つ本棚を買って足りるかどうか。道は険しい。
 そんなことより炬燵である。この日人類は炬燵を手に入れた。ぬくいのう。しかし背中が寒いのう。なるほどどてらというものはここから生まれたのだな。と新たな知見が得られた日でもあった。何を物珍しげに語っているかというと、実家には炬燵がなかったからである。正確にはあったけど使っていなかった。雪国なのに、といぶかしむ向きもあろうが、石油ストーブとホットカーペットの合わせ技で充分にぬくぬくごろごろできたので、炬燵で縮こまっている必要がなかったのである。そんなわけで炬燵は珍しい。早速中にもぐってみた。楽しい。あったかくて中が明るくて面白い。おれはこういうところにもぐるのが大好きなのである。炬燵の下が掘られてたり、狭くて入り組んだ通路に続いてたりするともっといいのだが、残念ながら人類はまだそのレベルに達していない。ああ、早くオーバーロードとか来ねえかな。