マトリックス・レボリューションズ

walkeri2003-11-23

 評判よくないけど見ておくべいと昼間に出かけていったマトレボ。うーん。小さくまとまっちゃったのが残念だけど、まあこんなもんなのかなあ。ドック攻防戦と、マシーン・シティに近づいたロゴス号を迎撃するために起動したセンティネルのランチャーはよかった。でかい機械ラブ。あとネオのアストラル視覚は結構好きよ。ラストシーンに人間が一人もいないところも。でもなー。ネオは(ザイオンにとっての)救世主だから、ああいう展開になるのは自然ってば自然……とはいえ、観客はザイオンなんて別にどうでもいいのよね。不満が残るので妄想しておこう。俺だったらスミスもマシーン・シティに向かわせるね。そいでセンティネルをスミス色に染め上げるね。機械神をエルロンド笑いでウハハハハーと(いや、エルロンドはそんな笑い方しない)ねじ伏せてるところにネオが現れる。「ミスタアンダースーン、ウェルカムバック、ウィー・ミスト・ユー。いまやマトリックスのすべては私のものだ」リアルワールドでのネオのソース操作能力は未だ小さい。ネオは力を高めるために、白面の者ばりに自分の目を潰す。そして完全なアストラル知覚を獲得する。マシーン・シティのど真ん中で戦うネオとスミス。双方に操られる飛行機械の大群がドッグファイトを展開する下、地平線の向こうからすっげえでけえガルガンチュアンマシンが立ち上がってきてマスタースレイブでどつき合う。
 さてマトリックスの中ではAIたちが何事が画策している。彼らにしてみればスミスに侵食されるのと同じくネオにマトリックスをぶっ壊されるのも困る。そこで彼らは保険をかける。マトリックスに繋がったまま夢を見ている無数の人間たちの脳神経系のネットワークに、自分たちとマトリックスバックアップする。スミスを倒したネオはそれを知って憤るが如何ともしがたい。単一の機械神ではなく、複数のAIによる支配体制に移行した(革命された)マトリックスと、ザイオンの人類は共存することになる。ネオとスミスの凄絶な戦いの余波で、厚く垂れこめた雲が一部切り裂かれ、青空が顔を覗かせている。
 ラストシーン、マトリックスの街角を黒猫が歩く。黒猫が画面の端に消えたあと、もう一匹、まったく同じ動きで黒猫が画面を横切る。黒猫の数は次第に増え、画面全体が黒く埋め尽くされたところでエンドクレジット。以上!
 ふうすっきりした。さあ、帰った帰った。もうなんにも出ないよ。どこか他所へ行って、ほかのものを読むがいい。*1
 まともなネタバレ話は「破壊屋」のこちらとかお勧めしときます。

*1:スミス繋がり……わかりにくーい。