DOBERMAN

 これも『キル・ビル』のサントラと一緒に買った布袋寅泰の新譜。サイバーパンクで顔が怖い人という認識しかなかったですが、キルビルの予告でおなじみの「新・仁義なき戦い」メインテーマがこの人の作曲だと知って興味を持ちました。ロックというジャンルに馴染みがないのでちと不安だったものの、何回か聴いてると耳が慣れてきました。かっこええですな。なにを今更と言われそうですが、知らんもんは知らんのじゃ。
 聴いたことのないジャンルや人の音楽を試してみようというとき(つまり曲を聴いて気に入ってCDを買うのではなく、「形から入る」ようなとき)に、最初からピンとくることって少ない気がします。最初はよくわかんないんだけど、繰り返して聴いてるとだんだん快感になるような。個人的には平沢進もそんな感じでした。ある程度の受容期間があって、その間に脳内にレセプタが作られるんでしょうね。一度受け容れ態勢ができてしまうと、もう違和感は感じなくなる、と。もともと映画のサントラが好きだったので、これに気づいたのはごく最近のことです。サントラは映画を観たときに音楽が気に入って買うケースが多いですから、CDで聴くときにはもう準備ができてるわけで、あまりハズレは引きません。
 しかし、そうやって脳内にいろんなタイプのレセプタを作る中で、自然とその人の好む傾向が現れていくのが面白いですね。何回聴いてもピンとこない、受け付けないという曲の場合、どういうエラーが起こっているんでしょうか。「レセプタの作成に失敗しました」みたいな、しいたけ*1のついたダイアログを想像してしまいます。
あ、ちなみに、CCCDじゃありませんでした。もうそれだけで好印象だ。

*1:このスレを参照してください。