Kill Billの見方

海外ボツ!Newsの記事、「タランティーノの新作「キル・ビル」の評判」で映画の出来が心配されていました。

キル・ビル:Volume1」の舞台は沖縄と東京。日本とも香港ともつかぬ不思議な場所で「死亡遊戯」のブルース・リーが着ていたような黄色のジャンプスーツを着たユマ・サーマンが、ルーシー・リューを相手にチャンバラをしているシーンがフィーチャーされた予告編を観ると

大丈夫かなぁ……

と実に心配になってくる。もちろん、クソ映画「パールハーバー」の例を持ち出すまでもなく、アメリカ人が日本を描いて良かったためしはないからだ。(中略)

そして、脚本を担当した「トゥルー・ロマンス」の、主人公が千葉真一の映画を賛美するシーンをはじめ、彼の作品の随所に見られる邦画と香港映画の影響がハンパではなく、骨の髄まで沁みこんだホンモノであることを十分に承知しているから、タランティーノにだけはコケて欲しくないからだ。

大丈夫! コケるもコケないもありません。というのも、『キル・ビル』は正確な日本描写を期待して行く映画とは明らかに違うからです。
現在発売中の雑誌『映画秘宝』11月号に掲載されたタランティーノのインタビューで、まさにそのあたりについて触れられています。以下引用(強調原文ママ):

――『KB』は日本に対する誤解を招くなあ、と思ったんだけど、ユマは東京に向かう飛行機に日本刀を持ったまま乗るでしょ。しかも客席にはちゃんと日本刀を差すホルダーがついていて、他の客も日本刀持ってる。ありゃいったいどうして?
この『KB』の世界ではみんな日本刀を持ってるの(笑)! いいかい? この映画は現実とは何の接点もないの! オイラがガキの頃から観てきたいろんな映画の記憶だけで作られた映画的宇宙が舞台なんだから!(後略)」

どうでしょうこのコメントのかっこよさは! 日本描写なんて飾りです。大事なのはユマ・サーマンルーシー・リューが日本刀でチャンバラすることなんです。というわけでああ早く観たい観たい。あとキルビルに興味ある人はみんなちゃんと今月の秘宝読め。

 追記:キーワードを辿ったら「dura_memoキルビル日記」(id:durametto)というところを発見。名前の通りキルビル情報サイトでありました。