螺旋人リアリズム

螺旋人リアリズム ポケット画集

螺旋人リアリズム ポケット画集

 速水螺旋人id:rasenjin)さんの単行本が出たので紹介するよ。
 ポケット画集と聞いてたので、文庫本ぐらいのサイズを予想してたら違った。
 なんとなく、小学校の図書館で手に取った昔の児童向けSFっぽい雰囲気の、たいへん凝った装丁の本でした。
 以下のURLに画像があるので、中を見て気になったらぜひぜひどうぞ。見ていて飽きない、とてもいい画集ですよ。
 
MC☆あくしずオフィシャルブログ
http://mcaxis.dtiblog.com/blog-entry-164.html
アキバBlog
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51064014.html
オタロードBlog
http://www.senakablog.com/archives/2010/08/post_1861.html
 
 実は今回、秋田弁指導でちょっとお手伝いしました。
 収録されているマンガの一本の主人公が秋田弁を喋るってんで、台詞一覧を受け取って秋田弁に翻訳したのです。特殊な語彙を使わず、なるべく平易な、日常的な秋田弁にしたつもり……だったのですが、本になったのを見ると、字幕スーパーも欄外の注釈もないハード方言マンガになってて、これは東北人以外には充分難読なんじゃないかと思えてきた。大丈夫かしら……。
  
 この機会に、紹介しそびれてた関連書籍をもう一冊。
 いまは絶賛品切れ中の、『速水螺旋人の馬車馬大作戦』という、これまたいい画集があるんですが、そこに「パルスジェットのフラミンゴ」という、ソ連の軍事顧問としてアフリカの新興国独立戦争に派遣された女性パイロット、マーシャが、V1ロケットを改造した即席パルスジェット機に乗ってイギリス空軍を迎撃する――という、夢がひろがりんぐなマンガが掲載されております。そこからスピンオフした『馬車馬戦記 ディエンビエンフー大作戦』という小説が出ていて、こちらはインドシナ戦争に送り込まれたマーシャが旧式も旧式の複葉機!に乗ってベトミンを支援するというお話。著者は仮想戦記の分野で定評のある富永浩史さんです。速水さんの共産圏軍事ネタが好きな人にはこちらもヒットするかと思いますので、あわせてどうぞ。
速水螺旋人の馬車馬大作戦

速水螺旋人の馬車馬大作戦

 ちなみに『馬車馬大作戦』も増刷の機運が高まっているらしいので、そちらもおすすめであります。