迷宮キングダムリプレイ『黙示録の乙女』/『災厄の王子』

 宣伝ですよー。僕が世界設定等で関わっているTRPG、『迷宮キングダム』のリプレイが富士見書房さんから発売されました。
 知らない方のために申し上げますと、リプレイというのは、TRPGのゲーム風景をト書きで物語に仕立てた文章形態です。ライトノベルに戯曲が混ざったような感じといいましょうか。普通の小説と違うのは、物語に登場するキャラクターと一緒に、それを動かすプレイヤーの姿が二重写しで描き出されるということです。「オーディオコメンタリー常駐のライトノベル」みたいなものを想像してもらうといいかもしれません。
 『迷宮キングダム』は、少人数のパーティで小さな王国を治める箱庭感覚と、危険な怪物と罠に満ちたギチギチのダンジョン探索の両方が楽しめるゲームです。今回出版された『黙示録の乙女』『災厄の王子』の二部作にも、その魅力がたっぷり詰まっています。ランダムなサイコロの目と、次々に繰り出される参加者の妄言を、プレイヤーとゲームマスターが寄ってたかって無理やり結びつけて生まれる奇妙な物語、ご興味がおありでしたら、どうぞ店頭でお手にとってご覧ください。よろしくよろしく。