ロード・オブ・ウォー

 やー面白かった。ニコラス・ケイジ演ずる武器商人を主人公にしたブラックコメディ。とはいえ内容はヘヴィーなので、新春初笑いのつもりで行くと火傷するかもだ。予備知識なしで観た人は結構ショック受けるっぽい。『カラシニコフ』とか『武装解除』読んだ人は観るが吉です。ジェノサイド描写はさらっと流してるけどツボは押さえてるのでよろし。ホテル・ルワンダはこんなもんじゃないだろう。
 笑えるところはいろいろあるけど、リベリア大統領が自宅に来たのがめちゃめちゃ面白かった。チャールズ・テイラーの突撃となりの晩ごはん。いやだー。俺だって玄関先で追い返す。
 グレーゾーンを行く主義の主人公に相応しく、白黒はっきりしないままに終始する映画ですが、この映画の場合はそれが正解。その分、心に残る作品に仕上がっていると思います。