啓示空間

 1040ページあるラノベ。というか、スペースオペラ。90年代SF傑作選の『エウロパのスパイ』を書いた人だと聞いて納得の、あんまり難しいこと言っちゃいけない娯楽作品です。肩は凝らない代わりに手は疲れるけどな! ハハハ!(うまいこと言ってやった顔になりつつ)
 まあ、あれだ。キャラクターの描写で大文字H*1の有無が問題になったりするので、そういうのに耐え切れない人には薦めません。それにしても文章は不必要に軽すぎる気がするけど。それに、これだけ分厚いんだからもうちょっとガジェット盛り込んでもよかったのにな。
 とはいえ、結構楽しんで読んじゃったのも事実。リーダビリティは高かったです。キャラクターの中ではサジャキが愉快でした。せっかくあんな萌えキャラなんだからもっと暴れてほしかったよ。尺八で。

啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)

啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)

*1:Humanity